学習の仕組み
「赤ちゃんに言葉を教えてください」って言われたらあなたはどうやって教えますか?
言葉を教えたくても、伝える言葉自体を理解できないですね。
さて、どうしましょう。
赤ちゃんは生まれたときから「オギャー」って泣きます。
赤ちゃんが泣いていたら親は「お乳?それともオムツ?」と考えるでしょうね。
オムツが汚れていなければお腹が空いたのかと判断して、お乳を飲ませるでしょう。
このとき赤ちゃんの脳に「お腹が空いたときにオギャーと泣くとお乳を飲める」という思考回路が作られます。
ま、この辺りは何かの本で読んだ知識でその本の名前も忘れちゃったので、きっとそうだろうって話です。
大事なことは先に「オギャー(行動=アウトプット)」があることです。
オギャーと泣くと「お乳が飲める(結果=インプット)」という結果に結びついた、つまり、「オギャーと泣くとお腹が満たされる」という思考回路ができるんです。
そして作られた思考回路は使えば使うほど強化されます。
同じように「オギャーと泣くとオムツを替えてもらえる」という思考回路が作られ、使う度に強化されます。
声を発するとお父さんやお母さんが自分の方を見てくれることに気付くでしょう。
次は「声を発すると自分をみてくれる」という思考回路が作られます。
お父さんやお母さんの発する言葉を真似ると笑顔で微笑んでくれるでしょう。
あるとき「パパ」や「ママ」に似た音を発すると、いつもにも増して喜んでいる笑顔を見ることが出来たでしょう。
行動した結果を五感で確認し、XX行動が◯◯結果を引き起こすという、思考回路が作られます。
これの繰り返しで少しずつ言葉を使えるようになります。
皆さんは誰にも教わることなく言葉を使える様になっています。
それくらい何でもできる能力を持っているんです。
アウトプット後のフィードバックが大事
先に行動すること、行動の結果をしっかり見ること。
これだけで特別な努力をしなくても思考回路が作られます。
思考回路はほぼ自動的に作られますが作られる思考回路が自分を幸せにする思考回路(便宜上、ポジティブ思考回路と呼びます)なのかそうでないのかは、行動の目的とフィードバックの解釈とその後の行動によって左右されます。
例えば、「好きな異性に告白をした」という行動に対して結果が思わしくなかった場合に、「成就させるために何が必要だったのか?何を改善しようかと考えるか?」と考えるか、「やっぱり上手くいかなかった、どうせ自分なんて」と考えるか。
どのような思考回路を作るのかについては意識的に行う必要があって、自分は幸せになる、と決めている人にとってはネガティブな経験でもポジティブ思考回路を作ることができます。
脱線しました。
誰かに言葉を教えて貰って使えるようになった訳じゃないんです。
それなのに、小学校、中学校、高校、大学と先に「教え」ますよね。
教えられることに慣れちゃって、自ら学ぶ能力を忘れちゃってるんじゃないか?と思ってます。
赤ちゃんにできることは大人にだって出来ます。
分からないから出来ない、というのは思い込みです。
教えて貰ってないから出来ない、というのも思い込みです。
分からなくても教えて貰わなくても出来るようになります。
皆さんはもう言葉を話せてるじゃないですか、それが何よりの証拠です。