「困ったときに相談します」名刺交換したときによく掛けてくださる言葉です。
大変有難いことです。
有難たいことなんですが困ってからだと提案できる選択肢が少なくなるなあ、とモヤモヤした気持ちになります。
今までの経験
弊社はお客様の課題解決を生業としています。
20年程、お客様の課題に向き合いITを活用して解決してきた経験を振り返ってみて気付いたことがあります。
それは、課題解決が上手なお客様は症状が顕著になる前に手立てを講じようと動き出していることです。
動き出しが早いんです。
人間に例えると、最近眠りが浅いなとか、日中に強い眠気があるなとか、お腹を下すことが多いなとか、ちょっと気になる段階で診察をして貰うのと似ています。
無力感
私の姉は大腸がんで亡くなりました。
50代と比較的若かったので進行がとても早く、がんと判明してから3か月ほどで一人で歩くことが難しい程にやせ細りました。
1ヶ月以上続く下痢、ダイエットをしているわけでもないのに減ってきた体重。
呑気に喜んでいることを知った時に早く病院で診察を受けるように強く伝えたんですが忙しさにかまけて伸ばし伸ばしにしていました。
後日、何故もっと早くに診察を受けなかったのかを聞いたことがあります。
「診断を聞くのが怖かった。まさか取り返しのつかないことにはならないだろう。」と診察から逃げていたんだそうです。
脱線しました。
体の不調が無視できないほどに顕著になった時は病状が進行していることがあるので早期に発見出来ることが好ましいです。
少し気になる、違和感がある、という段階で健康診断のように検診を受けておくと安心です。
ご相談を受けて何も提案出来ないときほど残念なことはなく、無力感を感じます。
何も提案出来なかった事例
ご相談内容
当初は担当エンジニアとの関係は良好だったが、日が経つにつれエンジニアのレスポンスが遅くなってきた。
最低限の実装で運用中ではあるものの、約束の機能はまだ完全に実装されておらず、完成の時期についても度々計画を延期するなど、誠意が感じられず、信頼関係が崩壊している状態。
受託開発契約や保守契約についても口約束すら行われず、お互いが何となく受発注していたとのこと。誰かにあとを引き継いで貰いたいが幾らくらい掛かりそうか?
ヒアリングと返答
どのようなシステムなのかを知るために仕様書や設計書の支給を求めたがクライアント(ユーザー企業)エンジニアに丸投げだったので何も情報を持っておらず、管理画面や管理者アカウントさえも把握していなかった。
エンジニアに仕様書や設計書、サーバーへのアクセス権を請求して欲しい旨を伝えるがクライアントから他のシステム会社へ相談していることをエンジニアに知られたくないと、やんわりと拒否されました。
こうなると私にできることは何もありません。
困る前に相談を
弊社は相談無料です。
調査や分析など有償の作業に取り掛かる前に「これ以降は有償になります」とお伝えしています。
また、相談したけれど何も依頼しないと申し訳ないとお気遣いくださるお客様がいらっしゃいますが、私は前述のような残念な想いをしたくありません。
取り返しがつかなくなる前に気軽にご相談頂けると嬉しいです。
不器用な私が何とかIT業界でやってこれたのもパートナーやお客様が挑戦の機会をくださり、課題解決に向けて真摯に向き合ってきたからだと考えています。
持っている知識や経験を活かすことは私のライフワークでもあります。
私にできるささやかな社会貢献でもあるかなと考えています。
困った状態になる前にお気軽にご相談ください。